脂肪肝(NAFLD、NASH)

2017-04-26

比較的すごしやすい季節になってきましたね。

さて今回は脂肪肝について考えてみたいと思います。

当院では循環器疾患を 中心に、脂質異常症(高脂血症)
高血圧、糖尿病などの生活習慣病の患者さんが非常に多く
いらっしゃいます。
必然的に採血検査が多くなりますが、特に
メタボリックシンドローム、糖尿病の方に
高率に認められるのが肝機能障害です。
肝機能障害の原因にはいろいろとありますが、
元来問題となってきたウイルス性肝炎が、優れた薬剤の
登場によりほぼ完治できる時代になりました。
そこで問題になってきているのが、脂肪肝なのです。

先日、脂肪肝関連の講演会にいくつか出席してきました。

脂肪肝は、アルコール性と非アルコール性に
大別できます。
アルコール性脂肪肝は、男性で1日30g、女性で1日20以上
の摂取にて起こりやすく、習慣性飲酒の方は注意が必要です。

また、非アルコール性脂肪肝は内臓脂肪の蓄積しやすい
人に多く、糖尿病やメタボリックシンドロームに高率に
合併します。

慢性炎症を伴う非アルコール性脂肪肝炎はNAFLDといわれていますが
2%程度はNASHといわれ、繊維化、肝硬変に移行するといわれています。
脂肪肝は我が国に2000万人いるともいわれ、肝硬変に移行する
患者さんは60〜70万人いるのではとの試算も出ています。

当院でも、採血、腹部エコーなどにてたくさんの脂肪肝の
診断にいたる患者さんがいらっしゃいます。

高コレステロール血症の患者さんは、ゼチーアという
脂肪の吸収を抑制するお薬で、脂肪肝が改善するという
データがあり、実際に治療を行なっておりますが、現時点では
脂肪肝の治療薬は存在しないのが現状です。

そこで大事なのは、食事であり、運動療法なのです。

しかし、なかなかうまくいかないのが現実です。
運動療法については最近の知見では、有酸素運動は当然
必要ですが、その前に10分でも筋トレ、たとえばスクワットなどを
取り入れると、より脂肪が燃焼しやすいことがわかってきています。

またNAFLDの改善には、ビタミンEや乳酸菌、ビフィズス菌が
有効との報告もあります。

とにかく脂肪肝はたかが脂肪肝といわず、肝の繊維化である
Fib-4 indexという指標などにて評価を行い、必要であれば専門の
肝臓内科の受診などの必要がありますので、かかりつけ医に
相談することが必要です。

当院でも、循環器疾患などにも合併しやすい脂肪肝の指導や
治療に注力していますので、お気軽にご相談ください。

 

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