CKD(慢性腎臓病)

2015-08-23

暑い日が続いていますね。
熱中症対策をいたしましょう。

さて、今回はCKD(慢性腎臓病)について考えてみたいと思います。
CKD(慢性腎臓病)は、高血圧や糖尿病など、さまざまな原因で
腎臓の働きが悪くなる病気であり、日本人の8人に1人がCKDの疑いがあるといわれています。
自覚症状がないため、気付かないうちに症状が進行することが多く
進行すると透析治療や腎臓移植が必要となります。

しかしCKDは予防可能な疾患でもあります。
滋賀医科大学の調査では予防の患者さんへの早期介入により、
50%程度死亡と腎・心疾患での入院を減少できたという報告があります。

そこで鹿児島市でもCKD予防ネットワークという事業が昨年の4月より
開始されており、当院もCKD登録医となっております。
登録医は腎臓専門医との連携を行っており、腎生検など、
より高度な検査が必要な際などには速やかに紹介を行っております。
原疾患である高血圧や糖尿病などのコントロールをしっかりと行いますが、
たとえば

①尿蛋白/Cr0.50g/gCr以上、または尿蛋白2+以上
②尿蛋白と血尿がともに陽性(1+以上)
③40歳未満    eGFR60ml/分/1.73m3未満
40歳以上70歳未満   eGFR50ml/分/1.73m3未満
70歳以上     eGFR40ml/分/1.73m3未満
③3か月以内に30%以上のeGFRの低下

のいずれかが認められた場合、CKD予防ネットワークとして
腎臓専門医に紹介を行うのです。

高齢化に伴い、鹿児島市でも
毎年200人前後の新規透析患者さんがおられます。
当院ではこれからもCKD予防に積極的にかかわっていきたいと
思います。

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