新型コロナウイルスと生活習慣病

2020-08-25

現在、新型コロナウイルスの感染の第2波だといわれています。

8/24に厚生労働省に助言する新型コロナ専門家の会合が行なわれました。

これまでに亡くなった人や重症になった人たちの分析などが報告されました。
第1波の流行と比べて現在の流行では、亡くなった人の数は少ないものの
高齢の人の致死率はほとんど変わっていないということです。

8月24日開かれた会合では、現在の感染状況について流行はピークに達してはいるものの、
このあと減少するかどうかは現時点では分からず、感染の再拡大への警戒が必要な状況だと評価しました。

また、国立感染症研究所から、第1波の流行と現在の第2波の流行のそれぞれの致死率が報告されました。

その結果、ことし5月までの第1波の際の致死率は6%だったのに対し、
6月以降は4.7%と低下傾向になっていました。

ただ年代別に見てみますと、50代、60代の致死率は第1波が2.8%、第2波が3.1%。
また70代以上の致死率は、第1波の際が25.1%、第2波が25.9%とほとんど変わっていなかったということです。

また、ことし3月までの516人分の患者データから人工呼吸器を装着したり、
死亡したりするリスクと関係のある要因を分析したところ、
男性は女性に比べてリスクが2.8倍になっていたほか、
基礎疾患については
▽高尿酸血症が3.2倍
▽慢性肺疾患が2.7倍
▽糖尿病が2.5倍
▽脂質異常症が2.1倍 になっていたということが報告されました。

もともと糖尿病、高血圧や慢性肺疾患のコロナ感染症の重症化の報告はこれまでにも
あったのですが、今回、高尿酸血症の重症化率が肺疾患よりも高かったとの報告には
我々医療者も正直驚いています。
高尿酸血症は、動脈硬化性疾患との関係は現在では常識となっていますが
感染症との関係は報告がなく、これからの解析などが期待されます。

当院では上記疾患のような生活習慣病に常に力を入れ診療を行なっています。
そのような方は全力でサポートしてまいりますのでいつでもご相談ください。

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