レビー小体型認知症

2015-01-29

寒い日が続きますね。
感染症予防されていますか。

先日、認知症と動脈硬化症についての講演会に出席しました。
伊敷病院の植村先生が認知症についての講演をされましたが
今回は認知症について考えてみたいと思います。
この超高齢化社会では、認知症の増加が大きな社会問題に
なっています。

当院もグループホームを隣接していますので認知症の方が入所されております。
認知症の原因疾患としては
アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症などが
大半を占めます。

今回は1割程度に認められるとされるレビー小体型認知症について
考えたいと思います。
ドイツの神経学者 フレデリックレビーによって発見された疾患で
症年齢は60~80歳台の初老期と老年期に多く
性差は少ないがやや男性に多いとされています。
多くは孤発性であり家族歴を持つものは稀といわれています。

昨年アリセプトという認知症治療薬が適応を
取得しており、アルツハイマー型認知症に比し、比較的薬剤の
効果が出やすい疾患です。
ですから、疾患について知っておくとよいと思います。

同疾患は、認知機能の低下はありますが、初発症状として、意欲の低下、
うつ症状などがあり、うつ病などが鑑別として必要なことがことがあります。
on、offといいますか、症状に波があるのも特徴といわれており
感情的にも波があることが多いようです。
生々しい幻覚を伴うことがあります。
たとえば目の前に蛇がいるので先生逃げてくださいと叫んだ方もおられました。
また、パーキンソニズムを伴うこともあり、動作の低下、震えなどの
症状がみられることがあります。
治療は先述のアリセプトのようなコリンエステラーゼ阻害薬や
NMDA受容体拮抗薬が用いられます。

当院では、診断のため近隣の物忘れ外来などに紹介を積極的に行っており
アルツハイマーやレビー小体型や血管性認知症など診断を
行っていただくようにしています。
その後は当院で治療を継続している方が多数いらっしゃいます。
もし、ご家族に疑いのある方がいらっしゃいましたら、
いつのでもお気軽にご相談くださいね。

認知症についてのサイトがありますので参考にどうぞ。

http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201308/1.html

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