リクシアナ勉強会

2014-10-22

本日は新規抗凝固薬のリクシアナというお薬の院内勉強会でした。

ワーファリンという抗凝固薬は古くからあり
心房細動という不整脈や血栓症の治療に用いられてきました。
服用されている方はご存知だと思いますが、
この薬を服用していると納豆が食べられなくなったり
食事制限が加わります。
納豆などに多く含まれるビタミンKがワーファリンの効果を
減弱させてしまうのです。

しかし数年前より、新しく納豆を食べたりと食事制限のいらない
新しい抗凝固薬が登場してきました。
現在、プラザキサ、イグザレルト、エリキュースが
非弁膜症性心房細動という疾患に適応を取っており、
今回あらたにリクシアナという薬剤も同疾患に適応を
取得しました。
しかしこの薬剤は静脈血栓症にも、唯一適応を取得しています。
もともとこの薬剤は整形外科など血栓をつくりやすい
手術の前などに予防的に投与することのできる薬剤でした。
今後は静脈血栓にも適応を取ったことでこれまで
ワーファリンしか使用できなかったため、
あらたに治療の選択肢が広がったことになります。

しかしワーファリンと新しい抗凝固薬には一長一短があります。
新しいお薬は薬価が高いため患者様の負担が増えるという欠点があります。
しかし食事制限はなくなり、毎回血液で薬の効き具合を確認する
必要がなくなります。

当院ではすべての抗凝固薬を採用いたしておりますので
患者様に十分な説明の元、新しいお薬かワーファリンかを
納得して選択してもらうように心がけています。

これから服用する方だけでなく、例えばワーファリン服用中の方など
聞いてみたいことがあればいつでもご相談ください。

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