膵臓癌(panceas cancer)

2015-08-01

猛暑が続いています。
体調管理には皆様気をつけましょう。

膵癌に対してのことですが2014年9月25日(木)に行われた
第73回日本癌学 会学術総会にて膵癌に対する
アミノインデックス(AICSの)有用性が発表になり
大きな期待が寄せられています。

ご存知のように、膵癌は非常に予後の悪い悪性腫瘍であり、わが国でも
2cm以上の膵癌の5年生存率は約10%といわれています。

膵癌の生存率を上げるのはわが国でも喫緊の課題です。
そこで、2007年にJA厚生連尾道総合内視鏡センター長の花田敬士先生が
膵癌の早期発見プロジェクトを立ち上げられ、連携医療機関(開業医など)で
膵癌の危険因子(糖尿病や、慢性膵炎、膵嚢胞など)を有する患者さんを
積極的に腹部エコーや膵酵素などをcheckし、異常を認めた場合、基幹病院に
紹介し、MRCP(MRIでの膵管造影)やEUS(内視鏡を用いたエコー)などで
定期的にfollowするという方法を導入したところ、
2 年半で16例(うち、10例は粘膜内癌)もの
1cm以下の膵癌を発見したとのことです。
膵癌は1cm以下であれば5年生存率は約80%ですから、
これは非常に大きい成果といえます。

そこで、昨年より鹿児島でも南風病院消化器科の新原先生が
南風方式としてその方式を導入することになりました。
当院も南風方式の関連施設に参加しており、
これまでに数例の患者様を紹介し、定期的にMRCP等にてfollow中です。

今回膵臓癌のAICSが可能になりますので、検査にて
高リスクであれば定期的にエコーなどで検査を受けるなどすると
よいのではないかと思われます。

当院では循環器疾患を中心に診療を行っていますが
消火器疾患等では当院でのスクリーニングにて、
適切に、より専門的な施設への紹介を行っていく所存です。

AICSご希望の方はお気軽にご連絡下さい。
(現在9月より膵臓癌までのセットが開始予定です。)

http://www.aa-pri.jp/c00/b09/

 

 

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