グラッシュビスタ まつ毛が伸びる?
グラッシュビスタ外用液剤という外用液が発売になるそうです。
承認された効能・効果は睫毛貧毛症、要はまつ毛を伸ばすと言う訳です。
有効成分はビマトプロストという薬なのですが
その内容は実は、緑内障治療薬のルミガン点眼液と同じ成分です。
ビマトプロスト(プロスタマイド系薬剤)は国内で
すでにルミガンとして薬価収載、販売されています。
他のプロスタグランジン関連薬とは異なり、
作用機序はプロスタマイド受容体に結合することで
眼圧降下作用を発揮するとのことです。
もともとはルミガン点眼液という緑内障治療薬の副作用だったのです。
まぶた(眼瞼)の多毛、まつ毛が長くなる。
眼圧を下げる緑内障治療薬においては副作用となりますが、
逆にそれを利用すればまつ毛を伸ばす薬ができる?
そこから生まれた薬剤がグラッシュビスタというお薬だとのことです。
グラッシュビスタの作用機序とは?
毛包(毛根を包みこんでいる組織)に作用することで、
毛周期(毛が生える周期)における成長期を延長することで、
毛が長くなったり、太くなり、強くなる作用を発揮します。
また、毛幹数を増やすことで毛の本数を増やす効果もありますが、
数自体を増やすことはできないので、発毛での効果はなく、
あくまでも育毛の効果となるようです。
ビマトプロストは、すでにアメリカではlattiseという名前でまつ毛の
育毛剤として販売されています。
他にケアプロストという商品もあるようです。
添加物までは確認できませんが、ルミガンとの違いは
アプリケーターという、専用のアイブラシが付属する点らしいです。
それ以外はルミガンと同じようなので、
ルミガンを自由診療で綿棒にて使用するケースもあるようです。
グラッシュビスタの 重大な副作用は
虹彩色素沈着(12.38%)、その他の副作用は頻度不明:ぶどう膜炎、黄斑浮腫
5%以上:結膜充血、眼そう痒症、眼瞼色素沈着、角膜びらん
1~5%未満:結膜炎、結膜浮腫、結膜出血、眼瞼浮腫、眼瞼紅斑、眼瞼そう痒症、
眼瞼障害、眼脂、点状角膜炎、眼刺激、霧視、眼の異常感(違和感、べとつき感等)、
くぼんだ眼 なのだそうです。
グラッシュビスタの販売と価格が気になるところですが、
睫毛貧毛症に対する初の治療薬と言う事で、
今まで使いたくても使えなかった人には嬉しい知らせだと思います。
しかし残念ながら睫毛貧毛症という適応では
治療薬として認められるのは難しく、自由診療になるようです。
現段階で卸業者の話を聞く限りは患者様が購入できる価格は
2万円前後ではないかと聞いています。
いずれにしろ、病気ではないとしてもいろいろな分野で治療薬が出てくるのは
悪いことではないように思います。
http://vst-beauty.jp/glashvista/consumer/pc/
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